列島縦断浮浪者日記 10・11

5月27日 16日目

昨日の過酷なドライブの疲れもあって今日は焼津のタカヒロの実家にお世話になることにした。なので大分時間に余裕ができた。静岡近辺は結構観光するところが多くあった。まず三保の松原久能山東照宮、登呂遺跡。もうこの3つを回っただけで5時間もたってしまった。あまり遅くなっても良くないので、焼津に向かい、1時間ほどで到着。
前に来たときとは違う綺麗なおうちが出来ていてちょっとびっくり。でもオジサン、オバサンは相変わらずでホッとした。相変わらずマシンガントークだったけど…寝るまでどんだけ話したのか分からないぐらい話をして、布団に入った。
ホントに良く喋った1日だった。でも桜えびと白魚はすごくうまかった。そして念願の磯自慢、ベリーナイスだった!ありがとう吉田ファミリー!

走行距離 50K  走行時間 1時間半
疲労度 気持の良い疲れ(ちょっと喋り過ぎで疲れたけど)



5月28日18日目

昨日の吉田家滞在のためスケジュールを1日つめなければいけなくなった。

ということで今日の目的地は京都のおじさんのお家。移動距離は過去最高の400k。しかも名古屋を通らなくちゃいけない。愛知万博やってから混んでそうだし、土曜だしヤバいでしょ!かなり時間的にヤバい!下道で単純に9時間はかかりそうだ。なのでとうとう禁断の高速道路を使うことにした。

焼津を旅立ち静岡を出るまでずっとビーチの側を気持ち良く走ること2時間半、とうとう愛知に突入!名古屋の手前から伊勢湾岸高速道路へ。初めての高速道路、本来は免許取得から1年たたないと使用は許されないのだけど決死の覚悟で強行した。

予想通り高速は辛かった。向かって来る風の強さに加えて、浜風が猛然と襲いかかってきた。もう身動きもとれないぐらいキツイ。ホントに神様にお願いしたくなるぐらいしんどかった。高速を使っていた時間は45分ぐらいだけど3時間ぐらい走っていた気分だった。

降りるインターの前の休憩場で休んでいたバイカーにこれからの道を聞いて京都までラストスパート!と思って10kばかし走ったあたりで何やらバイクから煙が出てきたではないか!慌ててバイクを道路の脇に停めチェックしてみるとパーツを覆っているカバーが溶けているじゃないですか!これは一大事。しかも道路は名阪道路っていう高速の様な道路でビュンビュントラックが通って非常に危ない。さらに場所が悪かった。そこは近くに伊賀の里があるほどの山深い所で、辺りを見回しても数件の家が見える程度。ヤバい!

まずはバイク屋に連絡して、取りに来てもらう手はずをした。運悪くバイク屋から事故現場までは片道2時間はかかるらしい。炎天下の中で水もなく待つことは無理だと判断し、バイク屋が到着するまでの間、その場を離れて飲み物を探すことにした。
高台になっている道路からなんとか降りて、田んぼにいたおじさんに自販機がないか聞いたところ、心当りがないというので、仕方なく自力で歩いて探していると、軽トラに乗ったいかつい怖もてのお兄さんに呼び止められた。何しとるんだと聞かれて、事情を説明すると、突然トラックに乗れと言われて、思わず何処に連れていく気ですか?と聞いてしまった。
なんも心配いらんと言われて連れてかれた場所は、その部落で唯一の飯屋だった。
お兄さんは実はとても良い人だったのだ!
バイク屋に場所の説明してくれたり、ホントに良くしてくれた!バイク屋を待つ間に飯も焼酎もたらふくご馳走してくれて、バイク屋が到着したころには大分楽しくなってしまっていた。話を聞いて分かったんだけど、つい最近その部落に強盗が逃げ込んだという情報が入ったらしく、オイラを怪しいと思ったらしい。

そんなこんなでバイク屋が到着お兄さんと再会の約束をして京都へバイク屋さんとドライブ。車があまりにも楽でちょっと車に浮気しそうになったけど、駅で軽トラに運ばれるマイバイクを見たときの切なさでやっぱり大切なパートナーだと実感した。あぁしばらくはお別れだけど、明日からは京都観光だからノンビリ修理してもらえる。ゆっくり休んでお
くれ。
そんなこんなで何とか京都に到着。しばらくは京都いることになりそうだ。ノンビリ観光
するべ。

走行距離 330+70(車)K  走行時間 7+2(車)時間
疲労度 辛かったけど人の温かさで心が元気になった