列島縦断浮浪者日記 3

3日目。

昨日結構夜遅くまで飲み語りをしていたせいか、朝友達が仕事に行って天気が微妙なのを確認して2度寝に入ってしまった。気がついたのが9時半。正直寝坊だ。

相変わらず天気は曇りがち。どうしようか迷ったが、出発を決意した。

急いで支度をして、外に飛び出したはいいが、なかなか荷物をバイクに固定できない。結局準備ができたのは10時。かなり時間が押している。このままでは天気予報通りなら1時間もしたら雨になってしまう。急がねば。

今日の目的地は仙台。約200キロの道のりだ。昨日のプランでは14時には到着できる予定だった。しかし当然のようにハプニングは起こった。

友達に4号線までの地図を描いてもらい、ちらちら見ながら進んだにもかかわらず、なぜか県道13号に出てしまった。時間に迫られていたので、看板に花巻と描いてあったのでその通りに走ってみた。道は花巻には続いてはいるようだが、なんせ県道、狭い、信号、クネクネの最悪3条件そろいぶみ。唯一交通量が少ないのが救いだった。40K規制を80Kという免許取りたてとは思えない不良運転で駆け抜けた。

運が悪いのは重なるもので、やっと花巻につき、4号線に合流した矢先に天敵の雨の登場。まったく火サスの市原悦子がなぜそこにきちゃうのってぐらいのタイミングの悪さだ。旅ってやつはどうしてこんなにドラマチックなんだろう...

それからは昨日同様、雨との戦いだったけれど、今日ははっきり言って完敗だった。もう濡れた手足から寒さが身体の芯まで襲ってきて、古川手前でガソリン補給という口実でスタンドの事務所の中で暖まらせてもらった。しかもずうずうしくも靴下まで脱いでストーブの前に干す始末だ。(あまりの自分の靴下の悪臭に申し訳なさを感じてはいたけれど...)結局1時間もお世話になってしまいました。コーヒーおいしかったです。ありがとう、おばちゃん。

今日の運の悪さはここまでだった。スタンドを後にしてから仙台までは雨もそんなに降ることなく無事に走った。仙台の道はもう込みすぎていて嫌になったけれど、途中合流した友達Yに先導してもらって無事に東北大学のそばのよっちゃんの家に到着。一服してもう一人の友人とともに牛タンを食べに町に繰り出した。

タンシチュー旨かった。タンシチュー、網焼きより好きだなー。

そんなこんなでみんなとお別れをし、よっちゃんと自宅でお酒をあおりながら夜を楽しみ、下北のおじさんに到着の報告をした後、睡魔にいざなわれるようにいざ夢の世界へ。

今日も生き抜けられました。

走行距離 192K   所要時間 4時間

疲労度 タンシチューによって回復したので70%