やまというもの

nankiti2005-09-12

昨日は九重の山々に色々と教えを与えてもらった。
一昨日の登山中に振り始めた雨が突然に止み、辺り一面快晴になった。土砂降り具合から半ば諦めていたので、テンションの急上昇と共に登山開始。
相方のライゾのボスは一足先に出発していて、各自の個人登山だった。
まず登り安い黒岩山を1時間弱で難無く登った。山頂からは九重山、中岳にワッカの様に雲がかかっているのが見えて非常に綺麗だった。
長者原に戻り、時間もあるので法華院温泉まで行くことに。
真っ直ぐの最短ルートを選んだのだけど、さっきの黒岩山とは比較にならない厳しい登りに、もう肺がパンクしそうになりながらも登りきった。
でも下りになったと思ったら、岩場、沢下りと山はまだまだ試練を与えてきた。
登山開始から2時間、やっと法華院に到着。その途端また雨がドカンと振り始めた。
とりあえず、雨宿りがてら温泉につかりにいくと、ボスと遭遇!ボスはビックリしていたけれど、実は計算通り。ここまで予想通りなことにちょっと驚いたけども…
お風呂は湯の花もあってとても気持ちの良かった。山小屋も雰囲気があって、今度は泊まりで来たいと思った。
雨が止んで、下山を始めた。ルートは来た時とは違って山をグルッと迂回する比較的楽だろうコースをチョイス。
始めは霧がかかるなかを調子良く歩いたけれど、半分ぐらい来た所で雨がドカンと来た。しかも雷まで…
あれはヤバかった。ホントに真上を雷が通って行ったのがわかった。あそこまでのは生涯でもなかなか思い出せないな。
しばらく森の中で雷をやりすごし、移動しようと沢の方を見ると、この前の台風の土砂崩れで道がなくなってる。ヤバい土砂崩れもあり得ると思うとさらにビビりが…もう早く下りなきゃって気持ちがますます気持ちを煽ってくる。
自然災害はホントに人間を小さく見せる。あんな規模のパワーだったら一発で終りだろうな。
土砂崩れが起きないことを願いながら災害場所を横切り、正規ルートを探した。どんどん雨水が川を造り出していて、正規の道も浸水していて見つけるのが大変だった。見つけた瞬間、緊張がフワッとなくなって余裕が出てきた。
雨も止んできて、後はもう足元の水に気を付けながら、ゆっくり安全な下界へ降りた。
今、改めて生きてることのありがたさを実感。ホントに人間として良い勉強になった。
山は大きなまなびやだ!