列島縦断浮浪者日記 1
九州で海の家を手伝わせてもらえるということから、つい始まってしまったこの計画。
まずは免許の取得といった超がつくほどの基礎的なことから始めた。
無難に免許はビビリながらもストレートで取得。その日が、5月2日。
運命が決まった日でもあった。
その日から1週間と2日。5月11日。
免許取得から10弱。とうとう出発を迎えた。
まずは函館のフェリー時刻13:50を目標に室蘭をスタート。
無難にスタートと行きたいところだったが、さっそく挫折しそうになった。
家からものの5分のところにある室蘭の難所白鳥大橋が行く手を阻んだ。
なんと言っても橋の上のあの風の強さ!風速20M強!台風並みの強さ。死ぬ思いで反対側へ。
それからも海岸沿いの道に吹く過酷な風は休むことなく続いたが、第2の試練は長万部に抜ける峠だった。なんと雪がちらつき始めたではないですか!5月ですよ。
(後に分かったのだけど、その日は観測史上2回目の5月の雪だったそうな。)
寒さと緊張に震えながら、何とか長万部に到着してコンビニでホットドリンクを補給し休むことなく再出発。そこからは何事もなく函館に到着。(道には迷いましたが...)
神様は僕の苦労を見ていたかのようなフェリーの安さ。函館‐大間 所要1時間半で体とバイクで2千円ちょっと。安い!しかも空き空きだったので、とてもリラックスできた。
その日の目的地はおじさんの家のある小田野沢(下北半島の上のほう)で、大間からは
さらに60Kの道のり。正直しんどかった。北海道よりかは楽ではあったけれど、初めての遠乗りに加え過酷な状況でもう体は限界だった。
おじさんの家に着いてほんとに生きて到着できたことに感動した。
しばらく味わっていなかった感情が表れたことにまた感動。
おじさんの家ではまず風呂に入ってビールとご飯をご馳走になった。
そんなときにババ様からの電話で、ババ様の実家に顔を出せということになった。
子供の頃に1度だけ行った事があるらしいが、頭のどこか奥の方に言ってしまって思い出せない。
自分の家のルーツを探るのにはいい機会だと自分を納得させて、行ってみた。
あった記憶が正直ない。
皆とてもいい感じのする人で自分の訪問をとても喜んでくれた。
覚えていなくてすみません。
その後おじさんと次の日のルートと天気を考えて、「明日にならんとどうもならん」というとても僕らしい結論を出して寝ました。
移動距離 289K 所要時間 バイク5時間+フェリー1時間30分
疲労度 MAX