老人タイム

nankiti2007-02-23

今室蘭に帰郷しているわけですが、ほとんどの時間をじいちゃんと過ごしています。
しばらく京都に住んでいたじいちゃんが色々と手続きをするため帰郷。
まぁおいらの帰郷の理由の一つなわけで。

昨日はそのじいちゃんと人生初の確定申告に行った。
朝、9時から開くということで9時にあわせて会場にいくことにした。

いざ会場についてみるとすでに沢山の人、手には86番の番号札、見渡す限りのじいちゃんばぁちゃん。
覚悟を決めた。
こりゃ長期戦だ。

事実みんなあらかじめ記入などできず、税務員に番号を呼ばれてからのスタート。
予想通り一人10〜30分はかかる。
いつもなら相当くるしい長さの待ち時間。
でも覚悟も決めたし、ここ何日かでじいちゃん時間にもなれてたし、本でも読みながら気長に待つ。

途中居眠りをして後ろのガヤガヤで目を覚ますと、そこには緊急隊員の方々が!
なにやらじいちゃんが反応しなくなってしまったよう。
呼吸も反射もあるし、目もあいているのに、言葉に反応しない。
そして担架に乗せられ搬送されていった。
なにが起ったのかいまいち理解できない。
うちのじいちゃんは他の何人かの人達同様に耳が遠いので事件があったことを全く気にせず、黙々と番号が呼ばれるのを待っている。
いろんな意味ですごい。
おいらもあのじいちゃんに何事もないことを願い、黙々ウトウトと待ち続ける。

時間は11時を回り、午前中受付終了時間まであと30分。
じいちゃんは時間を気にすることなく、自分の番号が近くなってきてソワソワしてる。
しきりに次か次かと聞いてくる。
その姿はなかなか可愛らしい。
じいちゃんのその姿を見てか、何とか終了ぎりぎりに番号が呼ばれた。

やっとだと思った矢先、必要書類が足りないことを告げられる。
家に帰らないとどうしようもないため、午後は空いてるからと優しく言われ後ろ髪を引いてくれることなくあえなく帰宅。

とりあえず元気を出すため、じいちゃんもおいらも大好きな天丼を食べ帰宅
そして書類をそろえ、再度会場へ。
手にした番号は56番。
午前よりはましとはいえなかなかこたえるわー。
そうして待つこと2時間やっと無事に終わりました。
書類をあきらめず揃えたので、税金結構戻ってきましたよ。
源泉徴収9万の半分が返ってくるみたいです。
ほとんどの人はわかんないからいいやって控除しないで諦めるそうです。
でも絶対あの待ち時間を2回するのはって思うからじゃないのかねー。
仕事してる人はかなり厳しいよ。
まぁなんにせよ良き経験でしたよ。

そしてじいちゃんばあちゃんの時間の流れに驚かされた一日だった。
老人タイム。
とてもゆるーくて、ほんわかして、眠気を誘うあの時間の流れ。
心地よかったなー。
そしてひたすら長い時間を飽きもせず、眠りもせず待ち続けられるあの忍耐力。
驚嘆の一言です。

夕焼けの日に暖められ風にゆるーくフワフワ揺れるカモメが今日のオイラのようだったのでパチリました。